片桐園芸では新たにお弟子さん募集します。

応募のあった方の中から2名決定します。

 

20年近く続けてきた園芸ビジネスのノウハウを、あなたに現場で伝えます。

期間は3年を予定しています。

3年で基本的な業務を覚えた後、幹部として会社に入る事もできますし、

独立して個人経営を始める事も可能です。

(経理についての知識は別途必要になりますが)

 

 

何故お弟子さんを募集するのですか?

 

タイトルを見て、こういう疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

普通に社員募集をすればいいんじゃないか?と言う人も確かにいます。

 

20年近くこの仕事を続けてきた間、仰るとおり、普通に募集をした事もありました。

そして何人もの人に仕事を教えてきました。

しかし、1年以上続く人はまれで、ほとんどの人が半年ほどで辞めていきました。

 

 

もう限界です・・・。

 

海に関する研究を大学院でしていたA君。

いろいろな仕事をしながら、やはり自然に触れる仕事がしたい、という事で当社に入ってきました。

まだ仕事勤めの経験が少なかった事もあり、いろいろな作業に不慣れな場面もありました。

励ましたり、褒めたりするうちに3ヶ月がすぎ、作業にも少しは慣れてきたかな?と思うころ、突然連絡も無く会社に来なくなりました。

心配して連絡をしてみました。

電話口から聞こえてきたのは、弱々しい声で「もう限界です・・・。すみませんが辞めます。」

という言葉。

 

何が限界だったのか?どうしていきなり・・・??

唖然とするしかありませんでした。

 

これはイジメだと思います。

 

フリーペーパーの募集広告を見て応募してきたB君。

おとなしく、声も小さく、どうみても営業向きでは無い彼。

話を聞くといろいろな職を転々としていたようです。

ある会社では、「もう辞めてくれないか」と言われたそう。

なかなか仕事が続かないのが悩みだと打ち明けてくれました。

 

本気でやる気があるなら、僕も腹を据えて教えるからやってみないか。

と、試用期間を3ヶ月と決め、まずは仕事を手伝ってもらう事から始めました。

 

仕事を始めて気がついたのは、

     集中力が続かなく、お客様の住所をなかなか覚えられない。

     作業を目の前で見せても、その通りにできなくて自分のやり方で失敗をしてしまう。

 

何度も繰り返し伝えるものの、なかなか進歩が感じられません。

あっという間に3ヶ月が過ぎ、流石に無理かなと思っていました。

 

 

必ず社長の役に立つ仕事をします

 

「正直に言って、今のままでは無理だと思う。

でも、今まで頑張ってきたのもよく知っている。

会社経営としては間違っているのは知っているけれど、

君が続けたいというならもう少し時間をみようと思う。

その代わり厳しく言う事もあるけれど、どうする?」

 

「続けたいです。頑張ります。」

 

正直、ハッキリとした会話内容は覚えていないのですが、

このような話をして、続けてもらう事にしました。

 

しかし、相変わらず道は覚えられないし、作業も人の数倍かかります。

教えるといったものの、正直困ったな~と思っていました。

すると、50代のCさんが会社を訪ねてきて、勤めさせて欲しいとやってきたのです。

 

以前、グリーンレンタルの関係でうちを知っていたとのこと。

営業関係の仕事を長くしてきたので、絶対御社に損はさせません!

そう言われるものの、もう既に一人社員がいます。

その時、二人を雇う余裕はありませんでした。

 

しかし、向こうから積極的に会社の役に立ちたいと言われた私はとても嬉しくて、

無碍に断る事ができませんでした。

 

次の日から、B君とCさんと私の3人で仕事をし始めました。

Cさんを一人にするわけにもいかず、二人でできる仕事を教えた後、自分一人で現場に出るという事も増えてきました。

 

ある日、私とB君のやりとりを見ていたCさんが、いきなりこんな事を言いました。

「社長、あれはいじめですよ。」

 

突然の話にビックリしながらも、

それまでのB君との関係について説明をしました。

納得はしていなかったようですが、その時はしぶしぶ作業に戻っていきました。

 

 

私も辞めさせていただきます。

 

思えば、そのあたりからB君の様子が変わってきました。

仕事で注意を受けてもそれまでは目を輝かせて「頑張ります」と言っていたのが、

声も弱々しく、「分かりました」とうつむくように返事をするのです。

 

数日後、「辞めさせてください」とB君が申し出てきました。

本人がやる気がなければ、私も何も教える事はできません。

残念でしたが、引き止める事はできませんでした。

 

そして、翌日、Cさんが、「私も辞めさせていただきます」と言ったのです。

それまでの過程を見ていないCさんにとって、私は無情な人間にうつったのでしょう。

苦労して教えてきたB君が辞めた事もショックでしたが、

何の事情も考慮せず、B君に辞めるように進め、自分もさっさと辞めていくCさんにとても腹が立ちました。

 

又一人に戻って仕事をするものの、何ともいえない無常感にしばらく立ち直る事ができませんでした。

 

所詮人に教えるなんて無理なんだろうか?

 

すっかり自信を無くした私は、しばらく手伝いを頼む事ができませんでした。

募集も止め、臨時の応援を頼りに仕事を進めていきました。

 

が、HPを作った事もあり、全く営業をしないにもかかわらず、

毎年、少しずつ仕事は増えていきました。

 

庭の剪定作業などは、作業を見た近所の人が、来年はうちも頼むね・・・、

と、口コミのように広がっていきます。

 

造園作業も増えてきて、どうしても臨時のバイトだけでは間に合わなくなってきました。

 

 

どうしても人が足りない。

けれど、教える事に自信もない。

どうしたらいいのだろう??

 

いろいろな方に相談しながら考えた結果、

根本的な間違いに気がつきました。

 

つまり、「時給や給料を目的にする人」の募集をしていたから、ミスマッチが起こっていたのです。

 

こんな庭になるなんて・・・!

 

今の仕事では、

お客様にどうしたら喜んでいただけるか?

を真剣に考えながら、常に現場に入っています。

完全ではありませんが、決して「この仕事をすると、いくら貰えるだろう?」とは考えていません。

お客様が満足をしていただいた後、その代金をいただくのであって、

お客様の満足、喜び、感動、が先なのです。

 

募集の仕方が間違っていたのです。

 

時給いくら?という考えから入ってきた人は、

やっと作業を覚えたと思ったら、

仕事の更なる注意事項、植物の特性、お客様への気遣い、この後の作業案・・・。

など、いつまでも続く指示に一杯一杯になった事でしょう。

 

植物一本植えるのにも、植え方の注意、立ち姿の微調整、お客様目線での確認作業、、、などいくつもの考える事があり、

 

作業後には、掃除を手早く済ませ、資材の片付け、積み込みがあります。

帰った後、荷物を下ろす順番も考えて積み込まないといけません。

全ては作業を効率良く行うとともに、

お客様目線での気づきを常に修正していく必要があります。

 

代金・・・あるセミナーで教えられたその意味。

 

それは何のためでしょうか?

それは、お金をいただく為ではありません。

 

先ほども書きましたが、

お金は代金であり、

「ナニカ」の代わりにいただくものなのです。

あるセミナーでその話を聞いた時、そんな当たり前の事知っていますよ。。。

と軽く流していました。

しかし、何故かずっとその言葉が頭に残ります。

「ナニカ」とはなんでしょうか?

 

それは、効率が良いことかもしれません。

低コストを追求することで、他社よりもお値うちな金額で商品、サービスを提供することができます。

 

もしかしたら、商品力の高さかもしれません。

他社ではできない事や、他に頼んで困った問題、トラブルを当社で解決できればお客様は喜んでくださいます。

又、見た目の美しさ、仕上がりの綺麗さ、掃除力の高さもお客様にハッキリ分かるポイントです。

 

又は、特別さかもしれません。

窓を空けた時、ふと眺めた庭が美しいと感じられるかどうか?

自宅に帰り、車を降りて玄関に向かう途中で横にある花壇を見た時、どう感じるか?

それを想像しながら、お客様目線でどれだけ心配りができるか?

例えば、お客様が高齢者の方なら、植栽はハッキリした色を好むという傾向があります。花壇に植える花の色も場所に合わせた配色に加えて、お客様の好みや、傾向も考慮する必要があります。

 

私だけの為に工夫してくれた、と感じてもらえる事が特別さを高める一つになると思います。

 

「ナニカ」とは、きっと一つの物だけでは無いのかもしれません。

そして、長年の経験を積めば積むほど、選択肢が多くなり、作業も増えてきます。

20年近く続けてきても、尚、まだまだ学ぶ事が多い、のを感じています。

 

当社は、園芸に関わる仕事をしています。

お客様はやはりある種の拘りを持つ方が多い傾向があります。

そういった方は、ありがたい事に他に園芸で困っている方を紹介してくださいます。

ホームページからの問い合わせも月に数件あるものの、実際お客様のほとんどは紹介によるものです。

お恥ずかしながら、営業をしたことがほとんどありません。

それなのに、何故、これだけの仕事を紹介していただけるのか???

 

園芸の「ナニカ」を追求する

 

園芸の仕事をすることで、基本的な知識は身につくでしょう。

しかし、それだけでお客様から仕事がいただけるわけではありません。

 

これまで20年近く園芸の仕事を続けてきましたが、

実は起業したわけではないのです。

 

家が自営をしていて、23歳の頃に突然な不幸があり急遽仕事を継ぐ事になりました。

しばらくした後、バブル崩壊が始まりました。

それまで何も考えず仕事を続けていたのですが、

この先、今のままではダメになる、と感じました。

普通の園芸屋さんでは仕事はいただくことはできない。

きっと考えられないほど厳しくなるだろう。

そんな恐怖感を抱きながらテレビのニュースをみていました。

 

普段通りの仕事をしながら、無意識のうちにどこかで、

「園芸のナニカ」を探していました。

 

そして、その「ナニカ」を高める為に何をしたらいいのか?

常に考えてきました。

 

もう10年ほど前の事です。

花の寄せ植えを学ぶ団体が岐阜にあり、ツアーでオランダにいく事がありました。

それまで全く興味が無かったのですが、「美術館」廻りがコースに入っていました。

 

そこでは世界の名画と言われる作品を伸び伸びと見る事ができました。

日本では人混みの中、チラッと見るだけ、も多いと思います。

そこにはガラスケースも無く、

本当に数10センチの近くまでいって、油絵の具の盛り上がり具合を見たり、

数メートル離れてみた時の、まるで写真のような精密さに本当に驚きました。

 

その後、ドイツ、ニューヨークにも行く機会がありました。

少しでも自由時間があるとタクシーに乗って近くの美術館に行ったり、博物館、植物園を廻りました。

そういった、園芸以外の芸術や、多くの人が美しいという物を見る事も、「ナニカ」を高める一つになるのだと思います。

 

 

「ナニカ」を追求するメリット

 

そもそもは仕事が無くなるかもしれない、という漠然とした不安がありました。

しかし、仕事をしながら「ナニカ」を追求していくことで、

変化が起こりました。

 

お客様がとても喜んでいただけるようになったのです。

細長い隙間のような砂利に植物を植えた後、

「この場所がこんな庭になるなんて・・・」ととてもビックリされた事もあります。

 

松の手入れをしている時、お客様がずっと作業を見ていた事があります。

後で聞いたところ、「どうしたらあんな綺麗な枝になるのか、不思議だね~」との事でした。

 

又、ある現場では、「とても丁寧に仕事をしてもらえて、本当に有り難いです。」としみじみ言われて返答に困った事もありました。

 

予想以上に驚かれたり、喜ばれたりする事が増えてきました。

それこそ、思ってもいなかった事でした。

 

「来年も必ず頼むね」

 

仕事が終わった後、代金をいただき、

この言葉をいただく事があります。

 

だんだん忙しくなってきて、なかなかこちらから電話をかける事もできなくなりました。

お恥ずかしい事ですが、お客様から催促の電話をいただき、現場に入る事もしばしばあります。

お客様にこのような気遣いをいただくのは、心苦しいばかりですが、

こうやってご依頼をいただくと、こちらも嬉しい事ですし、任されることの責任を益々感じています。

 

「ナニカ」を追求することで、お客様からの信頼が高まり、多くの勇気や力をいただくことができました。

仕事に対する情熱はますます高まり、より多くの勉強をしたい、現場を見たいという思いは年々強くなっています。

 

20年続けてきても、まだまだやりたい事が増えていきます。

こんなにやり甲斐のある仕事をさせていただけている事には、只々感謝しかありません。

仕事を越えた「ナニカ」を追求するのが、当社の根本理念といえるのかもしれません。

 

整理をすると、

ナニカを追求し続ける事で、

     お客様からご依頼をいただく事が増える

     毎年お伺いすることで、安定した経営に繋がる

     営業経費が少ないので、低コストで充実したサービスが提供できる

     拘りのあるお客様は他に移られる事が少ない

     続ければ続けるほど、経験が増えて益々お客様の喜ぶ顔が見られる

等の良い事が増えていきます。

 

当社では、これからも園芸の「ナニカ」を追求していきます。

この思いを共有する仲間として、お弟子さんを募集することにしました。

 

そうはいっても、園芸といっても幅広いジャンルがあります。

当社の紹介も簡単ですがさせていただきます。

 

業務内容は、大きく分けて3つあります。

 

●グリーンレンタル事業

(オフィス、レストラン、結婚式場、ホテル・・・など、顧客満足を高める為に緑化を必要としている方に、グリーンディスプレイやメンテナンスのサービスを提供。

 

観葉植物の名前や育て方、メンテナンス方法、飾り方等の知識、経験が身につきます。

場所によっては、屋外などは庭木を使ったディスプレイや、壁面緑化、屋上緑化などの特殊緑化もあります。)

 

●ガーデニング事業

(個人宅の庭や、会社やお店の緑化の設計施工。季節に合わせたメンテナンスサービスを提供。

 

庭木の名前、種類、生育の管理方法、剪定方法の知識・経験が身につきます。

花壇の花の植え替えや、寄せ植え作りなどもあります。花に関しての知識・経験が身につきます)

 

     園芸販売事業

(観葉植物のギフト販売、花鉢の販売や、門松などの季節商品の製作・販売サービスを提供しています。

 

 

花鉢や観葉植物を使ったアレンジ方法や、伝統的な技術の習得ができます)

 片桐園芸では新たにお弟子さん募集します。

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 街の園芸屋さんってどんな人だろう?

実はここだけの話、園芸が嫌いだったんです・・・

今は胸を張って大好きだと言えるこの仕事ですが、はじめた頃は、実は毎日思っていたのです。「いつか辞めたいな」って。

その頃は、数学とかパソコンとかの方が好きだったし、いくら頑張っても扱っている植物は水をあげても枯れてしまうし、お手入れもどう扱ってよいかわからないし。お庭の剪定(木の枝切りや刈り込み)をしていても、お客様が喜んでくれているのか、全くわかりませんでした。
同世代の友人も、お庭に興味を持っている人なんていませんでしたから。

しかしある事をきっかけに、園芸が大好きになってきたのです。
はじめて告白された時よりすごい衝撃、それは・・・

5年目にして春が来た!

忘れもしない、26歳の春。
グリーンレンタルで、毎月お伺いしていた問屋町の喫茶店での出来事でした。
喫茶店の中にある、贈り物でもらったという木が、冬の寒さで枝が茶色く
シナシナ~っとなって、すごく弱っておりました。

「片桐さん、これどうしたらいいんですか?」
40代後半くらいの、オーナーであるおば様に突然聞かれ、
「茶色くなったところを切ればいいんですよ。今切りましょうか?」
と、とっさに答えてしまい、その流れでそのまま剪定。
木はさっぱりとして、キレイになりました。

すると、
「わー、さすが片桐さん、プロやねー!
すごいイイ風になったわー!」
キレイになって満面の笑顔のおば様。
その言葉と笑顔を頂いた時、
僕のハートに刺さるものがありました。

そう、それは恋・・・
ではなく、
『人から喜ばれる仕事が出来るという実感。』
『今までやってきた事が間違いでなかったという確信。』
この仕事を続けて、もっとたくさんの人に喜んでもらいたい!
そう胸に誓った、桜の花が咲き誇る、26歳春の出来事でした。

植物と会話するヒト?

5年目に春が来て、気が付いた事がもう一つあるのです。
それは、緑と話す事。

今まで気が付かなかったのですが、
緑はいつも私たちに話しかけてくれているのです。
直射日光を受けすぎている緑は
「ちょっと暑すぎるよ。」
葉にほこりが乗っている緑は
「やさしく拭いてほしいなー。」
水が足りていない緑は
「のどが渇いたからお水をちょうだい。」
様々な緑の勉強をして、その緑の特徴を知れば知るほど声が聞こえるようになったのです。
喫茶店の木も、実は「悪い部分を取り除いてほしい。」って話しかけてくれていたのです。緑の立場で考えるようになってからというもの、同業者の方には「植木とお話が出来る片桐さん」と呼ばれております。

『今までやってきた事が間違いでなかったという確信。』
この仕事を続けて、もっとたくさんの人に喜んでもらいたい!
そう胸に誓った、桜の花が咲き誇る、26歳春の出来事でした。

「植物としか話せない...」 ~28歳独身男性の秋~

お客様にも喜んで頂き、緑の手入れも板についてきた頃、多くの人が集まる「寄せ植え講習」でお話をする事になりました。
しかし、「この苗をココに植えてください・・・」で話が終わってしまう。ヤバイ!60分も持ち時間があるのに。と、その時、気がついたのです。仕事を通じて、たくさんの経験を積んできから何をどうしたらいいのか自分ならできる。
しかし、それを"人に伝える時の言葉"を実は持っていなかった、という事に。職人さんになってしまって、もしかしたら、お客様と上手にコミュニケーションが取れていなかったのではないか、と多いに反省する事になりました。

プロですから、緑に関する技術は持っていて当たり前。その上で、お客様とコミュニケーションをより深める「人間力」が大事なのだと気づきました。

「聞く!」「聞く!」「聞きまくる!」

それからはお客様のご要望やイメージをしっかり聞かせて頂き、
お客様の気が付かない部分もしっかりお話させて頂いて、
お仕事をしております。
例えば維持管理のこと。
本で読んだりホームページで調べたりして、「○○という木を植えたいわ」と仰る植物が大好きな奥様がみえます。
「奥様、そこはヨーロッパだから綺麗になってるんですよ」、という事もよくある話。

後で「こんなはずじゃなかったのに・・・」という事が起こらないように、毎日、岐阜県羽島郡笠松町で緑のお手入れをしている経験を活かし、詳しくお話をさせていただきます。
それをご希望される一番の理由はどこにあるのか?、又、ご希望の品種がこの地域でどのような成長をするのか?
長年経った時の維持管理を含めた話し合いをさせていいただきます。
もちろん、最初はただ聞くことの方が多かったのですが、
様々な方と深くお話させて頂くことで、
だんだんとご提案する内容も増えて参りました。

緑だけではなく、花についてもお客様のご要望が多く、
特にバラについてはたくさん勉強させていただきました。
勉強に夢中になるうちに、とうとうバラが自分も欲しくなって
一度に20鉢ほど注文した事もあります。

お話をしながら、ご提案がお客様のイメージに合っているか、
それとも違っているか確認させて頂き、
よりお客様のイメージに合うように、しっかり内容を詰めていく。
それがお客様のために、ボクに一番できる事だと思っております。

海外→でメガネの奥を磨く!

お客様からお話を聞いて、ご要望に近いイメージのお庭づくりや、
オフィスの観葉植物をレンタルしていて、
もっともっとお客様に喜んでいただきたいと思いはじめるようになってきた頃、
ふと何気なく参加したツアー中に、これまた衝撃的な出会いがありました。

それまで美術館にはそれほど興味の無かった僕でしたが、忘れもしない、
オランダ アムステルダム国立美術館。
大きな部屋の壁一面に飾られた、オランダの国宝と呼ばれる
レンブラント・ファン・レインの「夜警」。
人の心を動かす何かが美術・芸術にはあるのだ、と強く感じました。

それから、機会がある時にはできるだけ美術館に顔を出すようになりました。

世界中のあらゆる物が集められている
ニューヨークのメトロポリタン美術館。
日本では横山大観さんの絵を集めた
足立美術館も思い出深い場所です。

そこは建物やお庭もとても綺麗に
手入れされていて、美しさってなんだ
ろう?という疑問を少しずつ埋めて
いってくれたような気がしました。

絵画や彫刻のような美術品も、緑も、原点は同じではないか、と思っております。
どちらとも、その場所、空間を創りあげる何かを持っていること。
そして、主役は美術品ではなく、その中にいる人だ、ということ。

お客様の「この角度から見た時、こんな感じにしたい」といったご要望を頂く時、
あの美術館で見た絵や彫刻たち美術品の持つ感動を思い出しながら、

「主役であるお客様が楽しめる庭造り」
「ご来店する人が少しでも楽しい気持ちになるようなお店のグリーン」
「そこで働く人達の心が少しでも癒されるオフィスグリーン」

その空間が持つ特徴を活かしながら、
主役であるお客様に少しでも喜んで頂きたい。

ここ数年で6回も海外へ行く事になり、すっかり結婚資金も使い果たして
しまいましたが、その経験を活かした提案でお客様から喜びの声を頂くことで、
又お話させていただく提案内容が良くなっていくのだなと感じています。

これからも緑(植物)はもとより、様々なものから学び、よりお客様に感動を運んでいけるように一生勉強を続けていきたいと思っています。

あなたの庭は私の庭

そして一番伝えたい事が、あなたのお庭や、あなたのお店や、あなたの会社、
「もし自分の家の庭だったら」
「もし自分のお店だったら」
「もし自分の会社だったら」
と考え、ご提案させて頂いております。

いつもご提案するときに思っていること。
それは大掛かりに変える必要は無いという事。
だって、大掛かりに変えるとそれだけお金がかかってしまいますから。
ちょっと変えるだけで、空間はすごく良くなるんです。
暮らす事が楽しくなったり、お店に来てくれるお客様が楽しくなったり、働いていて癒されるようになったり。
見ていて、感じていいなと思う空間。

ボクはこれからも、あなたと同じ目線で考え、聞き、お話させていただこうと思っております。

そんな「街の園芸屋さん」です

色々とボクの事をお話させて頂きました。
そんな街の園芸屋さんはスタッフも多くありませんので、ご紹介でお仕事をさせて頂く事が非常に多いのです。

よく耳にする言葉が、
「鈴木さんの奥さんが、片桐さんならとりあえずどうにかしてくれるから。」
「足立さんが、片桐さんに聞いてみればって言うから。」
などとご縁を頂く事が多く、どこかでご紹介てくださる方が多いので嬉しいです。

お客様の声にしっかり耳を傾け、園芸を中心に様々な勉強をしてきた事で、お客様の「とりあえずどうにかしたい」のご相談にもお応えできるようになりました。
自分だけで園芸屋さんをやってきたのではなく、お客様に育てて頂き、同業の方に温かく見守って頂き、関わらせて頂いた全ての方に感謝して、これからもお客様の喜ぶ顔を楽しみに、地域密着の「街の園芸屋さん」で頑張っていこうと思います。

長いお手紙を読んで頂きありがとうございます。
あなたのまわりが、緑や花で『いいなと思う空間』になれば嬉しいです。

片桐健二

最近、新しい観葉植物が卸に入荷しています。

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