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2009年06月14日 【本、TV等の情報紹介】

こんにちは、片桐です。

 

お庭づくりや、花壇のリフォームなどでいろいろ相談を受ける事があります。

お客様の中には園芸店などを見てまわり、好きな樹木の名前を知っている方もいますが、ほとんどのお客様は、何となくのイメージがあるだけで、実際の木の名前や花が咲くかどうか?分からない場合がほとんど。

 

それでいて、新築の建物やリフォーム後のオシャレな外観に合わせた、オシャレな植栽をしたいという要望はだんだん強くなってきています。

既存の園芸本では、育て方や挿し木の仕方など、趣味で育てる場合の情報がメインで、写真がほとんど載っていません。

そんな不満を解消してくれるのが、この「緑のデザイン図鑑」です。

 

 

  

新・緑のデザイン図鑑 (エクスナレッジムック)

 

もともとは、建築知識という月刊誌の別冊として出版されました。

建物がメインの編集をされた結果、このようにデザインを考える時に使いやすい構成になっているのだと思います。

 

中味は文章よりも写真がメイン。

シンボルツリーとなる樹木は、はがきサイズの全体写真と、葉のアップ、花のアップ、実のアップの小さな写真がA4、1枚の大きさに見やすく配置されています。

樹木の枝葉の広がりのイメージや、幹肌写真もついています。

これだけ写真がメインに編集されている雑誌は見たことがありません。

 

その他、写真は少し小さめになりますが、

下草や、低木、芝生や杉苔、草花や、バラ、コニファーなども一通り写真として見れるようになっています。

これも大変分かりやすく、お客様に説明するのにとても便利です。

 

最後の章には、植栽に関するテクニックや植栽設計の基礎知識なども掲載されています。

ちょうど、2009年5月に増補改訂され、内容がまったく変わりました。

前回が、庭石や灯篭、和風庭園、イングリッシュガーデンなどの情報がメインなのに対し、

今回は、「 絶対失敗しない [住宅植栽]の100テクニック 」、として、形態・環境・機能・空間の観点から植栽の設計計画やコスト面などのアドバイスもついています。

住宅の植栽図鑑の必須アイテム本として、ガーデンデザインを考える全ての人にお薦めします。

 

●新・緑のデザイン図鑑

 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4767807506?ie=UTF8&tag=11881188-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4767807506

 

 
2009年06月07日 【本、TV等の情報紹介】

こんにちは、片桐です。

 

毎週一冊、園芸に関する本の紹介をさせていただきます。

これで4冊目になるのですが、最初ということで思い入れの強い本が多く、どうもマニアックなセレクトになっている気がします。

もう少し実用的な物も紹介したいのですが、植物に向き合う時の大切な一冊としてこれらの本も是非一度は読んで欲しい本ばかり。

今回の本もそんな一冊です。

 

エコ・プラント―室内の空気をきれいにする植物

 

残念ながら現在この本は絶版になっており、アマゾンでも古書扱いとして定価以上の価格で売られています。

元は2625円なのですが、なんと7980円~10000円もします。古本屋で見かけたら是非手に入れておきたいものです。

 

本の内容は143ページのうち、100ページはエコ・プラントとして検証された50種類の植物紹介にあてられています。(写真で1ページあるので、解説自体は実に短くなっています)

 

前書き、後書きで数ページ使われている為、実際に読み物として書かれているのは30ページほど。

2625円でこの内容では割高と感じる人が多いのか、思ったように売れず絶版となってしまったようです。が、この30ページの中には読んだ人にしか分からない驚くべき事実が書かれています。

 

空気を浄化する技術に一番関心を持ち、一番お金を使い研究をしていた所はどこでしょう?

それは、宇宙空間の中で密閉された宇宙船の空気や水を浄化する研究をしていたNASA(アメリカ航空宇宙局)です。

空気や水の浄化やリサイクルの研究をしていた人たちの間で共通した疑問・・・地球はどのようにして綺麗な空気を作り出し、それを維持しているのだろう?というものでした。

植物に目をつけ研究をするうちに、植物には驚くべき力を持っていることが分かってきました。

実に25年にもわたり研究と実証を重ねてきた集大成として、このエコ・プラントが生まれたのです。

・室内の空気がどれほど汚れているのか?

・植物が空気を浄化する仕組み。

・エコ・プラントたちの栽培ガイド。

今この本を読むと、正直、文章量の少なさにガッカリするかもしれません。それでも、NASAが長い期間をかけて実証してきた結果は、多くの人にとって大いに意味のある事だといえます。

一時、テレビ番組の影響により、サンスベリア(トラの尾)が爆発的に売れたことがあります。多くの植物が空気を浄化する効果のある中で、ある特定の物質に対して、サンスベリアが一番効果的であっただけで、決して他の植物が効果が低いわけではないのです。

一時のブームではなく、単なる癒しでもなく、植物の持つ不思議な力とその素晴らしい効果を手に入れたい方にお薦めします。

古本屋で是非探してみてください。

 

*********

 

隙間なく閉ざされた建物はエネルギーの消費を減じますが、合成資材から発生する気化物質をーそこで生活する人々の健康を害する力をもったままの状態でー室内に閉じ込めてしまいます。

現在多くの人が生活時間の90%を屋内で過ごしていますから、そのように有害な気化物質の影響下に長時間おかれることに起因するアレルギー、ゼンソク、一定の化学物質に対する過敏症、ガンといった症例が目立って増加しています。

 

屋内の空気の質ということがどれほど重要な問題であるかをぜひお伝えすると同時に、私たちの存在と生きているこの世界の動植物とのあいだには、どれほど入り組んだ共存関係―お互いにメリットの見出せる関係―が成り立っているかをお話しようとするものです。

 

1980年代の初め、エネルギー効率をよくしようと、建物の密閉化が奨励されていたヨーロッパ・アメリカで多くの疾病があらわれ始めました。屋内の空気のよごれが広範囲に広がりだしたのも、シックビル症候群の名で知られている現象が私たちの語彙に加わったのもこのころです。

 

将来アメリカ国民の五人に一人が生涯のある時期にアレルギー関連の疾病にかかると考えられ、その大部分について屋内アレルゲンが原因になる、と予想しています。この報告は、アレルギーを「あるアレルゲンにさらされ、リンパ組織で作られるある種の成分、たとえば免疫グロブリンE(1gE)のような抗体を過剰に生成した者に存在する免疫過敏症」と説明し、「全体の約40%の人々が身の回りのアレルゲンに対する抗体1gEを持っており、20%が臨床的なアレルギー症状を呈し、10%が深刻あるいは重症のアレルギー疾患に陥る」と述べています。

 

植物はおのおのがそれ自身のミニ生態系(エコシステム)を作り出すということです。

 

植物は全て、自分自身の葉や根の周囲に小さい自分用のミニ環境を作っています。このミニ環境の中で行なわれる生命活動のおかげで、植物は枯れることなく、繁茂することができるのです。私たちの目には、植物は生き、成長しつづけている以外にはごく静的で何かに反応するようにはみえません。けれども科学的な用語によって表現するなら、植物は非常に動的な生物で、葉や根の周辺に、複雑な物質を盛んに作り出し、雲のように発散しています。

 

こうした実験結果に懐疑的な人々から発せられる懸念の声は、一つのことに集中しています。もし植物が空気中の有害物質を吸収しつづけ、吸収能力の限界に達したら、植物は枯れて、吸収された有害物質はすべてまた空気中に戻ってしまうのではないか、というのです。

この疑問に答えるためにカンノンチクを使い、壁財から発生するホルムアルデヒドの除去能力を測る実験が行なわれました。結果はどうだったでしょう。カンノンチクはホルムアルデヒドのガスを除去したばかりでなく、その除去率は、時間とともに上がっていきました。おもしろいことに、植物自身には明らかなダメージは認められませんでした。

 

この現象は、植物が空気中の化学物質を自身の根域に棲息する微生物に送り込み、微生物はそれを分解するという活動が行なわれていることを示唆しています。微生物のこうした順応性の助けがあってこそ、エコ・プラントは大気汚染と戦うすぐれた戦士となれるのです。

 

*********

 

■エコ・プラント ~室内の空気をきれいにする植物 
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4079765703?ie=UTF8&tag=11881188-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4079765703

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2009年06月04日 【本、TV等の情報紹介】

こんにちは、片桐です。

 

天気もこのところイップク模様。

曇りで過ごしやすい日が続いています。

芝の張替えの仕事や、庭木の剪定が続き体に張りを感じ始めた僕にはありがたいかぎり。

休憩時間にストレッチなどをしてケアに務めています。

 

一般的にサツキの花が咲き終わる頃に夏前の剪定をします。

春から伸び始めた枝を一度切り戻し、間引き、樹形を整えます。

混みすぎた枝を切ることで、虫の発生を抑える役目もあります。

消毒が嫌いな方には夏前の剪定をおすすめ。

又ご検討ください。

 

さて、今回は3冊目の本の紹介をしたいと思います。

ヘルマンヘッセ、山野忠彦さんと続いてきた、思想に大きく影響を受けた本。

●福岡正信さんの「<自然>を生きる」

「自然」を生きる

 

 

その仙人のような風貌とお話。

「自然に任せて、肥料や農薬をかけなくても美味しい実を収穫する事ができる」

「田植えなどの手間をかけなくても、籾殻を団子にしてまくだけ」

「野菜なども草ぼうぼうの中に種が自然に落ちて勝手に大きくなっている」

「かえって人間は何もしない方が上手くいく」

有機農法にあこがれる人にとって夢のような事ばかりです。そんなに簡単ならどんどん広まっていくだろう。そう思っていたものの、現実にはそうはいきませんでした。

実際にネットで検索すると、賛否両論・・・実践するのは難しいが、その思想に心惹かれる人が多いのも確かです。

何がそれほど人を惹きつけるのでしょうか?

緑の仕事を17年近く続けてきて、何となく分かってきたお話もあります。

もう一度福岡さんの言葉を心新たに読み返してみたいと思います。

 

*****

麦は麦の種から発生し、お米は籾殻から誕生し、稲が一万倍に増えただけである。柿は柿の種から生まれ、柿の葉も根も花も実もみな柿がつくる。人間の手や知恵は何一つ使うことなくできることを、利口な人間ほど知らない。人間の知恵は、米粒一つ、柿の葉一つ作れない事がいまだにわかっていない。

 

45年前の若いとき、一切無用だ、人知は無駄だ、生態学的に見たり、農耕法を考えて作ったりすることは無駄だという哲理が先行してありまして、それでは放ってみろとなりますが、放ったのでは放任になってしまいます。そこで自然のなかで自然を生かす、自然に仕えてさえいれば自然が人間を生かしてくれるのではないか、強いていえば、自然とは何かということを頭に置いて、自然を壊さないように、邪魔しないようにと思ってやってみただけです。

 

そうです、ニワトリなどでも朝から晩まで、夜が明けてから忙しそうに走り回って、あれを拾い、これを拾い、忙しいんです。自分たちもあれこれプランを立てているというより、作物に引っ張り回されているんです。

毎日、稲の葉っぱでも何でも3日とか5日に一枚ずつ葉ができます。その自然の移り変わりの激しさ、変化につられてじっとしていられない。自然のお手伝いをするのにきりきり舞いをさせられ、自然に引っ張り回されて動く。

働くということは自分は好かないんですが、仕えることですね。仕事です。事に仕える。自然に仕える。自然というのは簡単にいえば神だと思います。神に仕える。ダイコンに仕える。稲に仕えるのは楽しい。そうするときりきり舞いをさせられる。多くは人間の業にすぎないが、それで作ろうとする気持ちが起きるんです。それだけ余分に働かされてみたりするわけです。

 

砂上の、それこそ砂漠化にしても、サハラ砂漠だけが砂漠ではなく、人間の心の砂漠の方が出発点だということでしょう。

 

*****

 

●福岡正信さんの「<自然>を生きる」

「自然」を生きる

 

 

 

 

 

 
2009年05月24日 【本、TV等の情報紹介】

こんにちは、片桐です。

 

いつもご覧いただき、感謝申し上げます。

このHPでは園芸の仕事に関わる毎日の中から、

木や花の名前であったり、剪定の仕方であったり、育て方のコツであったり、

園芸を好きな人、園芸の仕事をしている人に向けて情報をお送りしています。

 

最近、週に一冊、自分が今まで読んできた本の紹介を始めました。

まだまだ自分の言葉では語りきれない実に奥の深い植物の世界。

又興味があれば是非ご覧いただきたいと思います。

 

さて、第2回にご紹介するのは、”樹木医”という言葉を作ったとされる山野忠彦さんの「木の声が聞こえる」です。

木の声がきこえる―樹医の診療日記

 

 

思えば、僕が友達の花屋さんから「この子は木と話ができる変わった子だよ」と言われる原因となった本。

この本を読んで木に対する仕事の仕方、考え方、接し方など教えてもらいました。

 

養子として山野家に入り、朝鮮での商売があたり裕福このうえない暮らしをした子供時代。

養子であることを知りショックを受け、父の死により残された莫大な財産を5年で使い果たす。

「ソウル一のバカ息子」から、一転、女馬賊の処刑を見た事から生きる意味について自問自答。

「本当に自分が心から好きだと思える事に打ち込もう」と心に誓い、商売をしながら山林経営を始めました。

その山林経営を通じて、植物に対する興味を持ち、学ぶ事の楽しさを知ります。

戦後日本に戻ってきた山野さんの目にうつったのは焼け野原の都会と、復興のため、木を使われて荒れ果てた自然の山々。

その日本の山々の調査の仕事をもらい、2年近く歩き回った中で心を惹かれたのが神社にある古木・老木。誰にも気づかれず、本当に長い間生き続けてきた霊木たちもすっかり痛み・傷ついていました。

「この木たちを何とか救ってやりいたい」

山林経営の時の知識を元に、新たに研究を開始、誰に知られる事も無くコツコツと木の治療と研究を続けます。

現場での実践と、絶え間ない研究。

必用な道具は無ければ全て手作りする。

それは、樹木に対する愛情があればこそできる事です。

自然を、樹木を心から愛する山野さんの言葉には、なんともいえない優しさが感じられます。

その一言、一言には、しっかりとした自信と安心感があります。

(間違った事を言ってない)・・・とどこか心で感じているのかもしれませんね。

 

樹木医という言葉を作るきっかけとなった山野さん。ぜひ、この本を多くの人に読んでいただきたいです。

木の声がきこえる―樹医の診療日記

 

 

*****

 

この樫の木が、念願の、記念すべき治療一千本目となった。

内心では、一千本目に到達するまで、私の生命が続くだろうかと、不安を感じていた。

しかし、一本、二本、また一本と治療していくうちに、不安は消しとんでしまった。

樹が必ず私を助けてくれる・・・一千本を治療するまでは・・・。そえれがたとえ百歳をこえたときであっても、樹に対する不思議な信頼感が確かになっていった。

そして、八十八歳の昨今、ついに成就する日を迎える事ができたのである。

 

人間には医師、動物にも獣医が存在しているように、樹木にも植木屋や園芸家ではない、医者がいていいはずだ、そう考えて思いついたのであった。

 

現代人は五感を頼りにしすぎている。

欲望を満たすためには、五感だけが発達していればすむ。しかし、人の心を推しはかる思いやりや、自然界にたいする愛情は、言葉には出せない第六感というものが重要になってくる。

 

いつもいつも、これでいいと満足したことがないので、道具ひとつにしても、もっちいものに改良したいとか、見つけたいと思っている。それもこれも、自分が使いやすいものを持っていたいということではなく、樹木が自然に受け入れてくれるもので、治療にあたりたいからだ。

少しでも痛い思いをさせたくないし、道具が悪いばかりに時間ばかりくって、不愉快な状態を長引かせてはいけない。なるべく速やかに、気持ちよく治療を受けた、というふうに感じてもらいたいからなのである。

 

中国の大儒、王陽明の詩

 

険夷原不帰胸中

何異浮雲過大空

夜静海涛三千里

月明飛錫下天風

 

混沌とした社会の中で反発もしたが、社会が大きくゆがんでいたため、自分はあまりにも無力であった。こうして船上にあって思うに、地上で人間どうしのいかなる争いがあっても、自然の営みは、そのようなことにはいっさい惑わされず流れていく。そして、大空を過ぎてゆく、真に自由な雲々は、私の心に、どうにでもなれという開き直りや、新たな生き方や、悟り、皮肉さえも感じさせた。

 

*****

 

 

 

 

 
2009年05月16日 【本、TV等の情報紹介】

こんにちは、片桐です。

 

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

園芸の仕事に関わる毎日の中から、

木や花の名前であったり、剪定の仕方であったり、育て方のコツであったり、

園芸を好きな人、園芸の仕事をしている人に向けて情報をお送りしています。

 

HPは1年2ヶ月ほど。無料ブログは4年弱から始めました。

おかげ様で、HPと無料ブログを合わせて、一日で230IP 650PVを超える事も珍しくありません。

園芸の仕事が好きな事はもちろん、本を読むのが好きで、その中でだんだん何かを書く事が楽しくなってきました。

自分の好きな事を全力でやってみて、その中の一つでも誰かに喜んでもらえるのなら、そんな嬉しい事はありません。

これからも仕事の合間をみつけては、続けていきたいと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

 

さて、最近熱心に学んでいる事に、出版とブランディング(プロフィールづくり)があります。

その講師の土井英司さんが、ビジネスマンに向けたお薦めビジネス本をメルマガにで毎日紹介しています。

自分も本が好きと言う事で仕事本に限らずいろんな本を読んできたわけですが、とりわけ園芸本も数限りなく買ってきました。

土井さんをお手本に、自分が読んできた園芸本について、毎週一冊、紹介していきたいと思います。

(自分も園芸のお薦め本を知りたい・・・と思っているのですが、あまりそういう情報も無いので、自分から初めてみたいと思います)

 

第一回目は、この人。ヘルマン・ヘッセ。

ヘルマン・ヘッセ WIKI

ドイツ生まれの作家。詩や小説、エッセイなど多くの作品を書き、ドイツ文学を代表する一人といわれています。

1946年にノーベル文学賞を受賞。

・・・なんだかとっても難しそうな人ですが、晩年は庭仕事をなにより熱心に行い、「庭仕事の愉しみ」なんて本も出しています。

こうなってくると、園芸家として興味がでてきますね。

■アマゾン 庭仕事の愉しみ

 

もともと、タイトルを見てガーデニングの本場の外人による、ハウツー本と間違えて購入。

家に帰ってから(失敗した・・・)と思ったものの、よく読んでみると、(なんだこれ?)と、よい意味で驚きました。

 

園芸のHOW TO ではなく、生きる事のHOW TOとでもいうんでしょうか。

園芸家の日常の中にあるエピソードを魅力的な文章にし、その中にふと現れる印象的なメッセージ。

何故か心に静かに響きます。

思えば、昔マンガで、偉大な業績を残しながら、無名のまま埋もれていった人を紹介したものがありました。

その中に、ヘルマン・ヘッセも登場。

第2次世界大戦の中、ドイツ軍の侵攻により生まれた土地を捨てて逃げる人がいる中、「どこに逃げても人生から逃げる事はしょせん無理なこと」と、悠然と畑仕事を続けていたエピソードを思いだします。

(20年以上前のことなので、間違っていたらすみません)

 

庭づくりの合間のコーヒーブレイク、もう片手でヘッセの本をめくってみてください。

(庭仕事は瞑想である)、という有名な言葉と共に、ヘッセワールドをよりいっそう堪能できる事でしょう。

園芸好きな全ての人にお薦めします。

 

ヘルマン・ヘッセ 庭仕事の愉しみ

 

*****

仕事がはかどるにつれて、子供じみた歓喜の高まりはやわらぎ、そしておさまる。

このささやかな、無邪気な園芸は、もっと違った種類の共感と着想によって私たちに不思議な感動をもたらす。

つまり園芸には創造のよろこびと、創造者の思い上がりといったようなものがある。

私たちはわずかばかりの土地を、私たちの考えと意志にしたがって形づくることができる。

私たちは夏のために自分の好きな果実や、好きな色か香りをつくることができる。

私たちは小さな苗床を、数平方メートルの裸の地面を、色彩の波浪に、目の慰めに、そして天国の小庭にすることができる。

*****

アマゾンにて最初の数ページが読めるようになっています。

是非、読んでみてください。

 

それでは、又です。

 

 

 

 

 

 

 

 
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