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園芸ブログ

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2009年06月12日 【貸し植木の仕事中】

こんにちは、片桐です。

 

梅雨の合間のお日様は気持ちいいですね~。

仕事が楽しい季節です。

 

観葉植物で人気のアレカヤシ。

南国風のそのポピュラーな樹形はどんな場所でも合いそうです。

といっても、効果的に配置するのには実はセオリーがあります。

設置事例から少しご紹介したいと思います。

 

 

 

■ウェルサンピア岐阜 様にて設置の「アレカヤシ」

 

ホテルのロビーなどの広い空間は、アレカヤシがもっとも似合う空間です。

広がる樹形が伸び伸びとしている姿は、爽やかさを感じます。

この場所では、大きめのプランターを用意し、株元にはつる性の「エレンダニカ」を合わせています。

ロビーに訪れた人を、(日常とは違う空間に来たのだ)、と無意識に感じさせる効果があります。

 

 

 

■アレカヤシを陶器鉢に入れた場合

 

反対にこちらは一鉢で飾る時のパターンです。

上方に伸び上がる樹形には、少し大きめの鉢が良く似合います。

白い色はラインが見にくく本来の形より大きく見える効果があるといいます。

丸く白いそのラインと、アレカヤシの緑葉のラインがとても綺麗な組み合わせです。

ここでは、ホテルというフォーマルな空間を演出する為に、大きめのプランターを使い、(安定感)をイメージさせています。

 

 

 

■あまり似合わない参考例・・・「斑入りベンジャミナ」とアイボリーの壁

 

最後にあまりよくない組み合わせの例を参考にご紹介します。

斑入りベンジャミナ・・・葉色が淡い緑色で、涼しげな雰囲気の観葉植物。

単体で見るととてもいい感じです。

ところが、いざ設置してみると、あまりパッとしません。

どうしてでしょうか??

 

壁がアイボリーなどの明るい色の場所では、優しい淡い葉色が同系色となってしまい、浮き上がらなくなってしまうのです。

日常の空間で、身近に見る機会の多い場所ならそれほど気にはなりません。

が、ホテルなどの広い空間では、遠くから目に入る事が多いもの。

パッと目に入らないのであれば、効果的であるとはいえません。

 

こういった優しい葉色のグリーンは、後ろが黒っぽい色や、反対の白色などの場所がよく似合います。

窓ガラスごしで、空の青色などがバックにある場所でもいいですね。

このように、いろいろな場所に飾ってあるグリーンを参考に、素敵なグリーンライフを演出してください。

それでは。

 

グリーンライフのコンサルティング

株式会社 片桐園芸

片桐健二

 

 

 

 
2009年06月10日 【ガーデニングの仕事中】

こんにちは、片桐です。

 

いきなりこのページから読み始めた人は、前回の記事

http://www.k-engei.com/blog/02/sibaharikae21053.html

をご覧ください。

 

今までの芝生をはがし、土壌改良をして、水が溜まっていた部分の地盤を高くして水が溜まらないようにしました。

その後、芝生を貼り付けます。

この時注意するのは、耕した土をあまり踏むとその部分だけ固く凹んでしまうことがあります。

気になる時は、適当な大きさのベニヤ板などを置き、その上を歩くようにします。

今回は、雨粒用のレンガをひいたので、それが結構使えて便利でした。

 

 

 

 ■芝生に目土をかけた状態

 

芝生の根がきちんと定着するように、目土をかけます。

芝生と芝生の隙間に土が無いと根は伸びていけません。

又、芝生が少しでも浮いてしまうと、そこも根が生えず痛んでしまいます。

その為、細かい粒の土を表面にまき、隙間に入るよう均していきます。

この時、あまり土をかけすぎると芝生が埋まって痛んでしまうことにもなりかねません。

あくまで適度・・・ですよ。

 

 

 

■目土をかけた後、たっぷり水をかけた状態

 

目土をかけておしまい・・・ではありません。

その後、たっぷり水をかけて、芝生がきちんと定着するようにします。

水を吸うことで土が重たくなり、芝生を押さえる役目もあります。

又、隙間に流れ込み、自然と空間が埋まっていきます。

目土は一度にかけるのではなく、できれば日にちをあけて何度もする事で、自然に地面のでこぼこは綺麗になっていきます。

芝生の成長を確かめながらかけるのがコツです。

 

 

 

■芝貼り完成の図

 

手前の白い部分は何?という人もいるでしょう。

この部分に水が溜まらないように、溝をほり、そこに砂利をしきました。

これで今回の芝生の貼り換えは完成です。

 

最初からいろいろ工夫すれば良かったのでは?・・・と思う人もいるかもしれません。

これは、現場によって使い方が違えばおきる問題も変わってきます。

今回の現場でも、歩く以外の部分は芝生は元気なのです。

(洗濯物を少し干すのと、奥に自転車を置かれるので、それを毎日出す時に歩いているのが予想以上に影響がありました)

 

土壌改良はすれば良いにきまっていますが、全てを行なうのは費用的に高くなってしまいますので、それはそれで問題だと思います。

リフォーム詐欺問題などでよく聞く話です。

(必要のない部分まで施工して高い金額を請求されること)

 

お客様とお話をする回数が多いと、より良い方法が見つかります。

一緒に使いやすい、住みやすい庭作りをしていきたいと思います。

職人さん任せではなく、いろいろお話していただけると嬉しいですね。

 

芝生が綺麗になったので、お客様にも大変喜んでいただけました。

これからもどうぞよろしくお願いします。

 

 
2009年06月09日 【ガーデニングの仕事中】

こんにちは、片桐です。

 

先日、岐阜市で芝の貼替え工事をご依頼いただきました。

一年ほど前に施工したものの、一部が絶えかけています。

お話を聞いて芝が絶えた部分の土をめくり、芝生が生えている部分の土を見比べました。

土自体は同じ土を使用してるので、まったく変わりありません。

造園用の土のみなので、普段毎日歩くこと・・・踏圧により土が固くなり根の伸びが上手くいかないようです。

 

 

 

■施工前の様子

 

踏圧による原因と同時に、雨の日にチェックしてみると、水が通路付近に溜まっていました。

水が溜まることにより、さらに土が固まりやすくなります。

この排水問題も考慮する事になりました。

 

 

 

■施工部分の芝生めくり

 

まずは、貼り変える部分の芝生をめくります。

地盤の高さも調整する為、ある程度大きめに切り取ります。

 

 

 

■芝生を貼った後の様子

 

斜めの部分などは、芝生をハサミで切って形を整えます。

造園用のハサミでないと刃がすぐにいたんでしまいます。

(クワ切り鋏を使います)

軒下にあたる部分が、雨だれで芝生が絶えて穴があいていましたので、軒下に沿ってレンガをひきました。

(右側部分)

玄関に向かうアプローチが、ユニソンのミルドブリックを使用していましたので、同じものを用意。

色を揃えると統一感がでますので、面倒でも同じものを用意するのをお薦めします。

仕上がりがやっぱりきれいになりますね。

 

手前にある細長い芝生の無い部分・・・・芝を貼り忘れたわけではありません。

これは、排水の為の仕掛けになります。

 

あ、言い忘れましたが、羽島郡で芝生の張替えをした時のように、土壌改良(パーライトと、今回はピートモスを使用)をちゃんとしてあります。

↓芝生貼り変え参考記事

http://www.k-engei.com/blog/02/post-114.html

 

 

次回へと続きます ~

 
2009年06月08日 【趣味の話】

こんにちは、片桐です。

 

先日、シルクド・ソレイユのスーパーサーカス「コルテオ」を見にいきました。

http://corteo.yahoo.co.jp/

(ここで動画も見れます!)

 

コルテオの事は皆さんいろいろ書いているでしょう。

とにかく・・・、最高のパフォーマンスが間近で見られます。

だいたい毎年来るたびに行きますが、あの独特の世界観も大好きです。

サーカスを、パフォーマンスをとことん追及して、不可能のいつもチャレンジし続ける素晴らしい人たち。

人間って努力すればここまでできるんだって、思わせてくれます。

映像で見るのもいいのですが、やっぱり本物を見て、是非新しい感動を味わっていただきたいです。

 

さて、コルテオに行きつつ、気になるのはやっぱり植物。

 

 

 

インジビサを使っているな~。

プランターは白色なんだ・・・。

茶色で揃えるともっと綺麗なんでしょうけどね。

 

 

 

壁面緑化の裏側が見られるよい機会です。

コルテオに来て、看板の裏側を撮るのはきっと僕ぐらい?

 

 

 

入り口にもこのような壁面緑化が。

あちこちに使われていると嬉しいです。

 

 

 

でもちょっと、装置が丸見えなのはどうかな??

と思いますがいかがでしょうか。

 

 

 

エメラルドが傾いています。

プランターが倒れるのか、柱にしばりつけてあります。

まっすぐに直してあげたいと何度思った事か。

 

 

 

壁際にもこのようなプランターがありました。

エメラルド(コニファー)がいい感じ。

でも・・・ここも傾いているのは何故??

 

 

 

おトイレ前に設置された植栽スペース。

ちょっと小さいかな?という印象。

ミニチュアサイズみたいです。

 

 

 

 

コルテオ仕様のダイハツ 「コペン」

僕も好きな車です。

という分けで、確か7月まで開催されています。

まだの方は是非お薦めです。

 

 

 

 

 
2009年06月07日 【本、TV等の情報紹介】

こんにちは、片桐です。

 

毎週一冊、園芸に関する本の紹介をさせていただきます。

これで4冊目になるのですが、最初ということで思い入れの強い本が多く、どうもマニアックなセレクトになっている気がします。

もう少し実用的な物も紹介したいのですが、植物に向き合う時の大切な一冊としてこれらの本も是非一度は読んで欲しい本ばかり。

今回の本もそんな一冊です。

 

エコ・プラント―室内の空気をきれいにする植物

 

残念ながら現在この本は絶版になっており、アマゾンでも古書扱いとして定価以上の価格で売られています。

元は2625円なのですが、なんと7980円~10000円もします。古本屋で見かけたら是非手に入れておきたいものです。

 

本の内容は143ページのうち、100ページはエコ・プラントとして検証された50種類の植物紹介にあてられています。(写真で1ページあるので、解説自体は実に短くなっています)

 

前書き、後書きで数ページ使われている為、実際に読み物として書かれているのは30ページほど。

2625円でこの内容では割高と感じる人が多いのか、思ったように売れず絶版となってしまったようです。が、この30ページの中には読んだ人にしか分からない驚くべき事実が書かれています。

 

空気を浄化する技術に一番関心を持ち、一番お金を使い研究をしていた所はどこでしょう?

それは、宇宙空間の中で密閉された宇宙船の空気や水を浄化する研究をしていたNASA(アメリカ航空宇宙局)です。

空気や水の浄化やリサイクルの研究をしていた人たちの間で共通した疑問・・・地球はどのようにして綺麗な空気を作り出し、それを維持しているのだろう?というものでした。

植物に目をつけ研究をするうちに、植物には驚くべき力を持っていることが分かってきました。

実に25年にもわたり研究と実証を重ねてきた集大成として、このエコ・プラントが生まれたのです。

・室内の空気がどれほど汚れているのか?

・植物が空気を浄化する仕組み。

・エコ・プラントたちの栽培ガイド。

今この本を読むと、正直、文章量の少なさにガッカリするかもしれません。それでも、NASAが長い期間をかけて実証してきた結果は、多くの人にとって大いに意味のある事だといえます。

一時、テレビ番組の影響により、サンスベリア(トラの尾)が爆発的に売れたことがあります。多くの植物が空気を浄化する効果のある中で、ある特定の物質に対して、サンスベリアが一番効果的であっただけで、決して他の植物が効果が低いわけではないのです。

一時のブームではなく、単なる癒しでもなく、植物の持つ不思議な力とその素晴らしい効果を手に入れたい方にお薦めします。

古本屋で是非探してみてください。

 

*********

 

隙間なく閉ざされた建物はエネルギーの消費を減じますが、合成資材から発生する気化物質をーそこで生活する人々の健康を害する力をもったままの状態でー室内に閉じ込めてしまいます。

現在多くの人が生活時間の90%を屋内で過ごしていますから、そのように有害な気化物質の影響下に長時間おかれることに起因するアレルギー、ゼンソク、一定の化学物質に対する過敏症、ガンといった症例が目立って増加しています。

 

屋内の空気の質ということがどれほど重要な問題であるかをぜひお伝えすると同時に、私たちの存在と生きているこの世界の動植物とのあいだには、どれほど入り組んだ共存関係―お互いにメリットの見出せる関係―が成り立っているかをお話しようとするものです。

 

1980年代の初め、エネルギー効率をよくしようと、建物の密閉化が奨励されていたヨーロッパ・アメリカで多くの疾病があらわれ始めました。屋内の空気のよごれが広範囲に広がりだしたのも、シックビル症候群の名で知られている現象が私たちの語彙に加わったのもこのころです。

 

将来アメリカ国民の五人に一人が生涯のある時期にアレルギー関連の疾病にかかると考えられ、その大部分について屋内アレルゲンが原因になる、と予想しています。この報告は、アレルギーを「あるアレルゲンにさらされ、リンパ組織で作られるある種の成分、たとえば免疫グロブリンE(1gE)のような抗体を過剰に生成した者に存在する免疫過敏症」と説明し、「全体の約40%の人々が身の回りのアレルゲンに対する抗体1gEを持っており、20%が臨床的なアレルギー症状を呈し、10%が深刻あるいは重症のアレルギー疾患に陥る」と述べています。

 

植物はおのおのがそれ自身のミニ生態系(エコシステム)を作り出すということです。

 

植物は全て、自分自身の葉や根の周囲に小さい自分用のミニ環境を作っています。このミニ環境の中で行なわれる生命活動のおかげで、植物は枯れることなく、繁茂することができるのです。私たちの目には、植物は生き、成長しつづけている以外にはごく静的で何かに反応するようにはみえません。けれども科学的な用語によって表現するなら、植物は非常に動的な生物で、葉や根の周辺に、複雑な物質を盛んに作り出し、雲のように発散しています。

 

こうした実験結果に懐疑的な人々から発せられる懸念の声は、一つのことに集中しています。もし植物が空気中の有害物質を吸収しつづけ、吸収能力の限界に達したら、植物は枯れて、吸収された有害物質はすべてまた空気中に戻ってしまうのではないか、というのです。

この疑問に答えるためにカンノンチクを使い、壁財から発生するホルムアルデヒドの除去能力を測る実験が行なわれました。結果はどうだったでしょう。カンノンチクはホルムアルデヒドのガスを除去したばかりでなく、その除去率は、時間とともに上がっていきました。おもしろいことに、植物自身には明らかなダメージは認められませんでした。

 

この現象は、植物が空気中の化学物質を自身の根域に棲息する微生物に送り込み、微生物はそれを分解するという活動が行なわれていることを示唆しています。微生物のこうした順応性の助けがあってこそ、エコ・プラントは大気汚染と戦うすぐれた戦士となれるのです。

 

*********

 

■エコ・プラント ~室内の空気をきれいにする植物 
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4079765703?ie=UTF8&tag=11881188-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4079765703

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2009年06月06日 【貸し植木の仕事中】

こんにちは、片桐です。

 

6月になり梅雨のような天気になってきました。

人間にとっては気の重い季節ではありますが、多くの植物にとっては恵みの季節です。

観葉植物も熱帯原産の物が多いので、こういう季節は育てやすい環境といえます。

今の季節によく使っている観葉植物を少し紹介したいと思います。

 

 

 

■ポトス タワー仕立て(h1600) と 陶器鉢(茶色)

 

つる性のポトスは丈夫で明るい葉色が人気の植物です。

つる性なのでへゴ支柱に這わせたタイプもよくみかけます。

このタワー仕立ては支柱をアンドンのように何本も立てて、そこにポトスのつるを留めて仕立てた一品。

小ぶりの葉がビッシリ詰まった樹形はスリムでシンプルさがどこにでも合う観葉植物です。

 

陶器鉢などに入れて、オフィスの玄関などに置くと、フォーマルな雰囲気になります。

高級レストランなどの客席の仕切りなどに2,3本並べて使うのもいいですね。

 

 

 

■セローム(h2000) と 樹脂製プランター(コタポット)

 

独特の樹形と、切れ込みの入った葉が面白い「セローム」

この植物一本で存在感のある風景を作り出してくれます。

又、このようなショッピングセンターなど広い空間を飾るのにも向いています。

 

この植物が部屋の高い位置を緑で飾るとしたら、

他の植物はハイポットなどのモンステラ。そして足元にはつる性のエレンダニカやチャランなど個性のある葉を使いたいですね。

もう、想像するだけで・・・・。

気分はジャングル!

 

 

 

■ソング オブ ジャマイカ(h1500) と 樹脂性プランター

 

こちらは、面白い名前の観葉植物。

「ソング オブ ジャマイカ」・・・ジャマイカの歌?確かにらしい雰囲気です。

ちなみに、同じ種類で葉に黄色い斑入りの物を、「ソング オブ インディアナ」といいます。

ジャマイカもインディアナも歌の違いはどこにあるのかよく分かりませんが、

オシャレな名前で人気が高い観葉植物です。

 

この場所は、アーケードのお店の屋外に置かれたもの。

これからの季節は屋外でもまったく平気。

直射日光が当たらなければ観葉小物にとっては最高の環境です。

 

しかし、同じ場所でも、ベンジャミナなどの葉物は日光不足により葉を落とす事があります。

(壁側の光の当たらない場所の葉をどんどん落として、半分だけ茂った形になってしまいます)

 

光が上手く全体にあたるように、半月ごとに回転させて葉に光がまんべんなくあたるようにしたいものです。

 

 

 

■柳ガ瀬 ヤナセノンさんの入り口を飾る「ソング オブ インディアナ」

 

天然素材に拘る、ヤナセノンさん。

ソング オブ ジャマイカの濃い葉色が天然素材の服と良く合います。

自然のものって無造作に重ねても不思議とよく似合います。

僕の好きなお店の一つです。

 

日本は四季の変化が大きく、その時その時の手入れの仕方も微妙に変化をしていきます。

季節の変化と植物の成長具合を合わせてみながら、適切な手入れを見つけていただきたいと思います。

分からない事などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

http://www.k-engei.com/contact/

 

それでは、又です。

 

 

 
2009年06月04日 【本、TV等の情報紹介】

こんにちは、片桐です。

 

天気もこのところイップク模様。

曇りで過ごしやすい日が続いています。

芝の張替えの仕事や、庭木の剪定が続き体に張りを感じ始めた僕にはありがたいかぎり。

休憩時間にストレッチなどをしてケアに務めています。

 

一般的にサツキの花が咲き終わる頃に夏前の剪定をします。

春から伸び始めた枝を一度切り戻し、間引き、樹形を整えます。

混みすぎた枝を切ることで、虫の発生を抑える役目もあります。

消毒が嫌いな方には夏前の剪定をおすすめ。

又ご検討ください。

 

さて、今回は3冊目の本の紹介をしたいと思います。

ヘルマンヘッセ、山野忠彦さんと続いてきた、思想に大きく影響を受けた本。

●福岡正信さんの「<自然>を生きる」

「自然」を生きる

 

 

その仙人のような風貌とお話。

「自然に任せて、肥料や農薬をかけなくても美味しい実を収穫する事ができる」

「田植えなどの手間をかけなくても、籾殻を団子にしてまくだけ」

「野菜なども草ぼうぼうの中に種が自然に落ちて勝手に大きくなっている」

「かえって人間は何もしない方が上手くいく」

有機農法にあこがれる人にとって夢のような事ばかりです。そんなに簡単ならどんどん広まっていくだろう。そう思っていたものの、現実にはそうはいきませんでした。

実際にネットで検索すると、賛否両論・・・実践するのは難しいが、その思想に心惹かれる人が多いのも確かです。

何がそれほど人を惹きつけるのでしょうか?

緑の仕事を17年近く続けてきて、何となく分かってきたお話もあります。

もう一度福岡さんの言葉を心新たに読み返してみたいと思います。

 

*****

麦は麦の種から発生し、お米は籾殻から誕生し、稲が一万倍に増えただけである。柿は柿の種から生まれ、柿の葉も根も花も実もみな柿がつくる。人間の手や知恵は何一つ使うことなくできることを、利口な人間ほど知らない。人間の知恵は、米粒一つ、柿の葉一つ作れない事がいまだにわかっていない。

 

45年前の若いとき、一切無用だ、人知は無駄だ、生態学的に見たり、農耕法を考えて作ったりすることは無駄だという哲理が先行してありまして、それでは放ってみろとなりますが、放ったのでは放任になってしまいます。そこで自然のなかで自然を生かす、自然に仕えてさえいれば自然が人間を生かしてくれるのではないか、強いていえば、自然とは何かということを頭に置いて、自然を壊さないように、邪魔しないようにと思ってやってみただけです。

 

そうです、ニワトリなどでも朝から晩まで、夜が明けてから忙しそうに走り回って、あれを拾い、これを拾い、忙しいんです。自分たちもあれこれプランを立てているというより、作物に引っ張り回されているんです。

毎日、稲の葉っぱでも何でも3日とか5日に一枚ずつ葉ができます。その自然の移り変わりの激しさ、変化につられてじっとしていられない。自然のお手伝いをするのにきりきり舞いをさせられ、自然に引っ張り回されて動く。

働くということは自分は好かないんですが、仕えることですね。仕事です。事に仕える。自然に仕える。自然というのは簡単にいえば神だと思います。神に仕える。ダイコンに仕える。稲に仕えるのは楽しい。そうするときりきり舞いをさせられる。多くは人間の業にすぎないが、それで作ろうとする気持ちが起きるんです。それだけ余分に働かされてみたりするわけです。

 

砂上の、それこそ砂漠化にしても、サハラ砂漠だけが砂漠ではなく、人間の心の砂漠の方が出発点だということでしょう。

 

*****

 

●福岡正信さんの「<自然>を生きる」

「自然」を生きる

 

 

 

 

 

 
2009年05月30日 【貸し植木の仕事中】

こんにちは、片桐です。

 

5月、コニファー(針葉樹)の新芽が伸びだすと同時に、

古い葉が茶色くなって目立ってくる事があります。

 

下の写真は、「ゴールドライダー」の場合。

 

 

 

■ゴールドライダー 古葉落とし前

 

 

 

■古葉のアップ

 

この場合の剪定は、飛び出した新芽を途中でカット。

三角錐のシルエットになるよう、鉢を回しながら形を整えます。

その後、上部の枝から両手で 古葉を軽くむしるようにとっていきます。

だんだん枯葉が下に溜まっていくので、適度にかき出しながらできるだけ茶色い葉を取り除きます。

 

 

 

■剪定後、古葉取り除き後の「ゴールドライダー」

 

 

 

 ■茶色い葉を取り除いた様子

 

あのままにしておくと、古葉が梅雨で腐りだして蒸れやすくなり、

病気や虫の発生の原因となります。

この時期に取り除いておく事で、風通しが良くなり見た目もかろやかに。

 

 

 

■羽島の喫茶「こだま」さんにて、リース中のコニファー各種

 

新芽が伸びだしてとても綺麗な反面、葉の密度の高いコニファーは内部が枯れやすくなっています。

例えば左端にある「エレガンテシマ」などはあまり古葉がないので、手入れは楽ですが、逆に言えば少し寂しい樹形。

このように何種類かを組み合わせて使うと彩りも綺麗で手入れも楽になります。

よければ試してみてください。

それでは。

 

 

 
2009年05月28日 【観葉植物について】

こんにちは、片桐です。

 

お客様に以前「アルテーシマ・ゴム」をお届けしました。

葉色が明るくて綺麗な観葉植物です。

 

おき場所は直接光が入る場所ではないのですが、

事務所の玄関と言う事で、暗くもない、普通程度の明るさ。

お客様から

「ちょっと葉が丸かっているようで、気になる。一度見てくれないか?」との連絡。

近くを通った時にちょっと寄ってみました。

 

 

 

 

■アルテーシマ・ゴムの木

 

雨が降っていたので、外にだされていました。

このぐらいの曇りの日は最高ですね。

直射日光さえ当たらなければ外に出すととても元気になります。

 

 

 

■葉が少し丸かっている、アルテーシマ・ゴムの木

 

確かに少しふにゃふにゃした感じになっています。

これの原因は、日光不足。

(と、それに伴う光合成不足による、栄養不足)

日当たりが少ないと葉色が薄くなったり、葉の肉厚が薄くなったりて、このような感じになります。

でも、全体のボリューム感も良いし、上手に管理されていますね。

 

 

 

■アルテーシマ・ゴムについた虫

 

ちなみに、葉っぱの葉脈にそって黒い●があります。

これは、カイガラムシの一種です。

ムシといってもほとんど動かないので怖くもなんともありません。

ついたままにしておくと、樹液を吸って大きくなり、葉のまわりがベトベトした感じになります。

そうなると、黒いカビのようなものがついたりしてきます。

早いうちに湿らせたタオルや軍手でふき取っておきましょう。

大き目の物を取った後に、予防的にオルトランなどの薬を使います。

 

アルテーシマゴムの今後の管理方法は、

しばらく軒下などの直射日光の当たらない、明るめの場所で管理します。

補助的に薄めた液肥などを上げると葉が厚くなってきます。

少し元気がでた所で玄関に戻すのもいいし、

秋まで涼しい屋外に置いておくのも良い方法です。

 

それでは、又です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
2009年05月27日 【ガーデニングの仕事中】

こんにちは、片桐です。

 

すっかり古い話になりますが、今年の2月に大阪でショッピングセンターフェアがありました。

ショッピングセンターに関わる様々な業者が集まります。

 

その中に、当然最近の話題として「緑化」もあるわけです。

どんなブースがあるのか、興味深々で参加してきました。

 

 

 

■東邦レオさんの緑化展示ブース

 

老舗の東邦レオさんのブースです。

とても華やかで立派でした。

・・・ちなみに、無料ソフトのピカサ3では、写真の上にこのようにテキストも入力可能に!

結構便利かも。

 

 

 

■大阪ガスさまのブース

 

何故ガスのブース?というか、これは壁面緑化が気になっただけ。

これは思いっきり造花・造花してました。

もう少し、枠を作るとか、ライトアップするとかすればもっとオシャレな感じになります。

大阪ガスさんは、それほど緑化には拘りが無いと言う事でしょうか。

それでも、まったく緑化の無い他の業者さんよりは、とても好感が持てます。

 

 

 

■壁面緑化と共に

 

単に画像をもらった、というわけではなく、

ちゃんと勉強してきましたよ!という証拠写真です。

この後、大阪市内に戻り、全国の業者の集まりであるPNGグループの中部・関西定例会に参加してきました。

その場で急遽司会をしてくれ・・・と言われ緊張しまくりで何とかお手伝いさせていただきました。

 

 

 

■パイプ緑化・・・経済産業省のブース

 

そのPNGグループで進めているのが、このパイプ緑化。

経済産業省のエコプロジェクトの一つに採用され、各地で施工が始まっています。

緑化というとお金がかかるイメージがありますが、できるだけ省電力(できればソーラー発電)で、雨水ポンプに貯めた水を循環させる緑化方式です。

見た目も大事だが、エネルギー消費を抑えた緑化の提案として、公共施設などで採用が多いようです。

こちらのパイプ緑化も、機会があれば是非ご紹介したいと思います。

楽しみにしてください。

それでは、又です。

 

 

 

 

 

 

 
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